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しんや会食・嘔吐恐怖症 克服サポート

会食恐怖症を打ち明けていい相手、言わなくていい相手

#会食恐怖症#嘔吐恐怖症#伝え方

この記事のもとになった動画です。

あなたはこの悩みを、誰かに打ち明けたことがありますか。

私も、ずっと悩んでいました。

大学時代、いちばん仲のいい後輩がいたのですが、その人にすら「これを言ったらどう思われるんだろう」と、何ヶ月も迷っていたんです。

引かれるんじゃないか。変な目で見られるんじゃないか。「あ、この人は食事に誘っちゃダメなんだ」と距離を置かれるんじゃないか。 考えれば考えるほど、言えなくなる。

ただ、だからといって「みんなに打ち明けたほうがいい」とは、私は思っていません。 実際、初対面の人や浅い関係の人には、いまでもほぼ打ち明けていません。

今日は、打ち明けていい相手と、言わなくていい相手の違いについて、自分の経験からお話しします。

打ち明ける怖さと、言わないつらさ

打ち明ける怖さは、だいたいこの3つだと思います。

  • 引かれるんじゃないか —「え、そんなことで悩んでるの?」と思われたらどうしよう
  • 気を遣われすぎる — 過剰に配慮されると、むしろ食事が喉を通らなくなる
  • 距離を置かれる —「この人は食事に誘っちゃダメなんだ」と思われるんじゃないか

私も後輩に打ち明ける前、これを全部考えていました。「もう普通に接してもらえなくなるんじゃないか」と。

でも逆に、言わないつらさもあるんですよね。

誤魔化し続けるのは、めちゃくちゃ疲れます。 職場の飲み会を何度も断り続けた結果、周りから変わり者だと思われる。毎回ちがう言い訳を考える。勇気を出して会食に行っても、結局食べ残して「変だと思われてるんじゃないか」と気になってしまう。

しかも、誰にも言えないから孤独なんです。過去の私も「自分だけがこんなことで悩んでいる」と思っていました。

どちらの気持ちも本物です。だからこそ言いたいのは、打ち明けは、自分のタイミングで、本当に信頼できる人にだけでいいということです。

後輩に打ち明けた日のこと

冒頭の後輩の話を、詳しくします。

その人とは研究室で毎日顔を合わせるくらい仲が良くて、普段からいろんな悩みを話せる関係でした。

ある日の帰り道、雑談のなかで「実は最近、人と食べるのがすごく緊張するようになって」と、ポロっと話したんです。 「今日こそ打ち明けるぞ」と決めていたわけではなく、本当に自然な流れでした。

このとき、「会食恐怖症」「嘔吐恐怖症」という専門用語は使っていません。

「俺って普段から緊張しやすい性格じゃん。それが最近、食事の場面で気になるようになって、調子が悪い日は人前でなかなか食べられないんだよね」

こんなふうに、日常の言葉で伝えました。

正直「そんなの気の持ちようでしょ」と言われるかと思っていたのですが、返ってきたのは「あー、そうなんだ」。拍子抜けするくらい、いつもの雑談の延長線上で聞いてくれたんです。

そのあとも、何も変わりませんでした。一緒にご飯を食べるときも「残していいよ」みたいな特別な気遣いはされず、本当に普通に接してくれて。 それが逆に、すごく楽だったんですよね。何ヶ月も迷っていたのは何だったんだろう、と思いました。

しかも、打ち明けたあと、その人との距離はむしろ縮まった感覚がありました。

心理学に「自己開示の返報性」という考え方があります。自分が弱みを見せると、相手も心を開いてくれやすくなる、というものです。実際その後、相手のほうからも自分の悩みを話してくれるようになりました。

打ち明けるというのは、隠していたものを白状することではなくて、「あなたとちゃんと仲良くなりたい」という意思表示でもあるんだと思います。

伝え方の型は「3点セット」

では、具体的にどう伝えればいいのか。基本は、この3つです。

伝えること
1. 症状 何が苦手か、何が怖いか
2. 背景 なぜそうなったかを一言
3. してほしい対応 具体的に何をしてもらえると助かるか

これを、相手との関係性に合わせて使い分けます。

職場の人に伝える

「実は昔からお腹が弱くて、緊張する場だとあまり食べられないことがあるんです。もし食事会で残しても、気にしないでもらえると助かります」

専門用語を使わず、「お腹が弱い」という日常の言葉で伝えられます。 「気にしないでほしい」という具体的なお願いが入っているので、相手も対応しやすいんです。

友人に伝える

「俺って緊張しやすい性格じゃん。それが最近、食事の場面で気になるようになって、調子が悪い日は人前でなかなか食べられないんだよね」

友人相手なら、雑談の延長線上でカジュアルに。私が後輩に伝えたときも、まさにこのパターンでした。 自分の性格の話として伝えると、相手も「あるある」な話として受け止めやすくなります。

恋人に伝える

関係が深い分、もう少し詳しく伝えてもいいと思います。

「実は、昔から人と食べるのが苦手で、日によって気持ち悪くなってしまうときがあって、外食が怖い日があるんだ。だから、デートで食事するときも、無理に食べようとすると余計に緊張しちゃって。もし残しても、変に気を遣わないでくれると助かる」

「なぜそうなったか」の背景まで伝えることで、理解が深まりやすくなります。

家族に伝える

正直、これが一番難しいかもしれません。

私も両親に会食恐怖症の本を渡したことがあるのですが、まったく読んでくれなくて。1年後に聞いたら「一時的に調子が悪くなってるだけでしょ」というスタンスでした。けっこう落ち込みました。

ここで一つ言っておきたいのは、家族に理解されなかったとしても、それはあなたの伝え方が下手だったからではないということです。

家族は距離が近いぶん、逆に「うちの子に限って」というバイアスがかかりやすい。単純に、世代的にこういう症状の知識がないことも多いです。

だから、家族には無理に理解してもらおうとしなくていいと思います。「お腹の調子が悪いから、ちょっと食べられない」くらいで十分です。 理解を諦めることは、逃げではなく、自分を守るための選択です。

全員に言わなくていい ——「段階的開示」

ここまでの話に共通しているのが、段階的開示という考え方です。

  • 浅い関係の人 —「お腹の調子が悪い」「健康のためにあまり食べないようにしている」くらいの軽い言い訳で十分
  • 深い関係の人 — 3点セットを使って、もう少し詳しく伝える

経験を積むと、こういう言い訳のレパートリーは自然と増えていきます。

私も、初対面の人や浅い関係の人にはほぼ打ち明けていません。理解されないリスクのほうが高いからです。 でも、信頼している友人には詳しく伝えたことで、より安心できる関係を築けました。

「全員に言う」必要はありません。「この人には言ってもいいかな」と思える相手を選んで、少しずつ伝えていけばいいんです。

まとめ

最後にもう一度お伝えしたいのは、打ち明けは義務じゃないということです。

言いたくなければ、言わなくていい。言い訳のレパートリーを増やして乗り切るのも、全然アリです。

でも、もし「この人には言ってもいいかな」と思える相手がいるなら、試しに伝えてみてもいいかもしれません。 私も後輩に伝えたときは、「意外と普通に受け止めてもらえた」と、少しだけ楽になりました。

伝えるときは、3点セット(症状・背景・してほしい対応)。これを使えば、相手も対応しやすくなります。

同じ悩みを持つ人だけが集まるオフ会の様子は、活動記録にまとめています。 あるあるを話すだけで、気持ちが軽くなることもあります。認知行動療法を取り入れた無料の講座も始めました。

もし誰かに打ち明けた経験があれば、どんなふうに伝えたか、公式LINEで教えてください。 逆に「あえて言わない選択をした」という方も、なぜそう決めたのか聞かせてもらえたら嬉しいです。


※ この記事は当事者としての経験談です。医学的な診断や治療を目的としたものではありません。

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